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たばこ、お酒

お酒:

ウイスキーは今でこそ、樽熟成された蒸溜酒、ブラウンスピリッツとして知られていますが、樽熟成の歴史は長くありません。19世紀後半、税吏から密造したウイスキーを隠すために樽に詰めて放っておいたところ、驚くほど美味しくなっていたという偶然の発見によって見つかったと言われています。

つまりそれまでは、ウォッカやアクアヴィット、米焼酎と同じく透明なお酒だったのです。もっとも、赤ワインやシェリー酒など、樽熟成によってアルコールが熟成することは当時すでにスコットランドやイングランドの上流階級では既に知られていたことでしょうから、偶然ではなかったかもしれません。

また19世紀当時、イングランドはシェリー酒の一大消費地であり、スペインからシェリー輸送用の樽が山ほど余っていたことも、ウイスキーのブラウンスピリッツ化に拍車をかけたのでしょう。

加熱式たばこ:

南米の先住民がトウモロコシなどの葉でたばこを巻いて喫煙していたのが紙巻たばこのルーツといわれています。南米に渡った欧州人の間で紙で巻いて喫煙する方法が広まり、欧州各地に伝わりました。当時は手巻きで作られていましたが、19世紀に「巻き上げ機」が開発されたことで製造が容易になり、世界中で急速に普及しました。

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